ニュース 電子 作成日:2019年2月21日_記事番号:T00082080
サムスン電子は米国時間20日、世界初の第5世代移動通信(5G)対応スマートフォンを含む新旗艦機種「ギャラクシーS10」シリーズを発表した。発売日は3月8日以降。全画面ディスプレイを実現するカメラ内蔵パンチホール(穴あき)を採用しており、レンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)をはじめ、目玉機能を支える台湾サプライチェーンの業績への貢献が見込まれる。21日付経済日報などが報じた。
「ギャラクシーS10+」は最大8色(国・地域で異なる)で展開する(同社提供)
10周年となる「ギャラクシーS10」シリーズの価格は、シリーズ初の低価格モデルで、5.8インチ・アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)ディスプレイ搭載の「S10e」が749.99米ドルから、6.1インチの「S10」が899.99米ドルから、6.4インチの「S10+」が999.99米ドルから。これら3機種は台湾を含む国・地域で3月8日以降に発売される予定で、予約受け付けを開始した。
5G対応の最上位機種、6.7インチの「S10 5G」の価格は未定。韓国、米国、欧州、オーストラリアなどの通信キャリアを通じ、各国の5Gインフラの整備状況に合わせて発売する。欧州では夏の発売を予定する。
「ギャラクシーフォールド」は、折り畳み時でも片側の背面がディスプレイとして機能する(同社提供)
サムスンは初の折り畳みスマホ「ギャラクシーフォールド」も4月以降に発売する。価格は1,980米ドルから。折り畳み時4.6インチの持ちやすいスリム設計と、展開時7.3インチの大画面で、映像鑑賞やマルチタスク利用が多いユーザーをターゲットにする。
最大6カメラ搭載
「S10」シリーズは、1台当たり3~6個のカメラを搭載する。このうち、4カメラ搭載の「S10」と5カメラ搭載の「S10+」では、バック(背面)に45度望遠レンズ、77度広角レンズ、123度超広角レンズの3カメラを搭載、写真撮影性能を大幅に向上させた。「S10+」ではフロント(前面)に広角とパンフォーカスの2カメラを搭載し、自撮り機能を高めた。カメラ数増加は今年のトレンドとなることが予想され、ラーガンの業績に大きな貢献が見込める。
また、「S10」シリーズの一部で世界で初めて採用されるディスプレイ埋め込み型の超音波式指紋認証モジュールは業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)が、指紋認証ICは神盾(イージス・テクノロジー)が供給するとされる。
この他、5Gなど伝送速度向上による発熱で重要性が増す放熱モジュールは▽双鴻科技(オーラス・テクノロジー)▽超衆科技(CCI)▽奇鋐科技(AVC)──が、水晶デバイスは台湾晶技(TXC)が供給するもようだ。
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