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潤泰集団、紡織生産事業から撤退へ


ニュース その他製造 作成日:2019年2月23日_記事番号:T00082142

潤泰集団、紡織生産事業から撤退へ

 潤泰集団(ルンテックスグループ)傘下のアパレル販売大手、潤泰全球(ルンテックス・インダストリーズ)は22日、台湾に唯一設置していた紡織生産拠点の楊梅工場(桃園市楊梅区)を4月26日に閉鎖し、従業員303人を解雇すると発表した。潤泰集団は創業当時の事業の紡織生産業から撤退することとなり、潤泰全球は今後、グループの持ち株会社へと段階的に移行する見通しだ。23日付経済日報が報じた。

 潤泰全球の李天傑副総経理は、台湾の紡織業が厳しい経営環境に直面し、同業の多くが生産拠点の海外移転や、事業転換を図っていると指摘。一方、同社は台湾での生産を続け堅持してきたが、楊梅工場はここ10年近く損失が拡大しており、閉鎖を決定して、今後は、業務を台湾および海外の協力メーカーに委託することを決めたと説明した。

 なお潤泰全球の紡織事業はチェック柄の布の生産が主力で、同事業の売上高は2015年の15億台湾元(約54億円)から17年は11億元に減少。昨年の楊梅工場の生産高は約7億元と、連結売上高全体に占める比率は7.2%にとどまるため、閉鎖による影響は大きくないと見込まれる。