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雲林の高鉄沿線、地盤沈下6.6センチも


ニュース 運輸 作成日:2019年2月23日_記事番号:T00082147

雲林の高鉄沿線、地盤沈下6.6センチも

 雲林県政府水利処の測量によると、同県内の台湾高速鉄路(高鉄)沿線の地盤が昨年1年間に最大6.6センチメートル沈下したことが明らかになった。高鉄は、雲林県内の沿線の地盤は広い範囲にわたって均一的に沈下しており、線路の平たん度も許容範囲に収まっているため、安全上の懸念はないと説明した。23日付聯合報が伝えた。

/date/2019/02/23/13yunlin_2.jpg張麗善・雲林県長(左5)は、治水・地盤沈下対策のため李教授(左6)を顧問に招聘(しょうへい)した(雲林県政府リリースより)

 雲林県政府水利処の測量によると、高鉄沿線の虎尾、元長、土庫地区の地盤が昨年1年間に平均4~5.6センチ沈下し、土庫の一部では最大6.6センチに達した。

 台湾大学土木系教授の李鴻源・元内政部長は、2011年に行政院で提起した高鉄沿線の地盤沈下改善策として深井戸1,000基を封鎖したため、地盤沈下を年間3~4センチへと当時の9~10センチから緩和できると考えていたが、想像以上に沈下していたと指摘。地盤沈下の原因は地下水のくみ上げであり、雲林県内の高鉄沿線3キロメートル以内では農業用水の削減量が目標からほど遠いと説明した。その上で、行政院農業委員会(農委会)が農家による地下水のくみ上げ削減のための転作などの施策を十分に実行していないとして、政府に問題を直視するよう訴えた。