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政治大で蒋介石騎馬像切断、台湾大学生が自白会見


ニュース 社会 作成日:2019年2月23日_記事番号:T00082152

政治大で蒋介石騎馬像切断、台湾大学生が自白会見

 政治大学(台北市文山区)の構内で22日未明、蒋介石元総統の騎馬像の、馬の脚の部分が切断される事件があり、大学側は器物破損で刑事告訴するとともに、像を修復することを決めた。像を破壊したのは台湾大学の学生で、単なる器物破損事件ではなく、政治的議論に発展している。23日付聯合報が伝えた。

/date/2019/02/23/18statue_2.jpg騎馬像は、馬の脚が切断されただけでなく、ペンキが掛けられていた(22日=中央社)

 今回の事件では台湾大建築城郷研究所の学生、許哲榕氏が自身の犯行だと記者会見で明かし、法的責任を負うと表明する一方、「残念なのは政治大に告訴されたことよりも、大学側が強権政治の象徴の修復を選択したことだ」と主張したことが論議を呼んでいる。

 許氏は今回の行為を強権政治の象徴を除去する「228破除威権行動」と位置付け、台湾社会が強権政治の歴史を直視、思い出し、対話を行うことを願っているなどと主張した。

 政治大は「民主的で多彩な意見の表明は歓迎するが、構内の公共物を破壊した行為については告訴した。警察の取り調べを待って対応していくことになる。銅像は修復する。修復費用は大学が立て替えた上で、後日賠償を請求する」と説明した。