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老舗レストラン「永福楼」、41年の歴史に幕


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年2月25日_記事番号:T00082170

老舗レストラン「永福楼」、41年の歴史に幕

 1978年開業の老舗中華料理レストラン「永福楼」(台北市大安区)が24日、41年の歴史に幕を閉じた。最終日の夜は満席となり、常連客らが思い出の味を楽しんだ。24日付聯合報が報じた。

/date/2019/02/25/11close_2.jpg国民党の郝副主席(後中)は中国広播(中広、BCC)の趙少康董事長(後右2)らとともに、永福楼での最後の食事を味わった(24日=中央社)

 永福楼は政界や財界の著名人が食事会に利用してきたことでも知られ、最終日の夜も著名人の姿がみられた。民進党の羅文嘉秘書長は、20年前から利用しており、閉店は残念だが、永福楼の再出発に期待していると語った。国民党の郝龍斌副主席は、ローストダックや煮込み麺などがお気に入りで、永福楼のステーキは西洋料理店よりおいしいと話した。行列していた男性は、永福楼の料理は質が良く価格も良心的なためよく食べに来ていたが、もう葱油餅が売り切れで残念だと話した。

 1月末に閉店のニュースが流れてから、常連客が名残を惜しんで訪れ、最後の1週間は予約で9割の座席が埋まった。永福楼は、2月だけでローストダックの注文は700羽以上と、通常の4~5倍に上ったと明かした。最後の1カ月は簡易版のメニューだったので客単価は低かったが、最終日の夜は食事に時間をかける客が多かったと指摘した。

 閉店は賃料高騰が原因とみられる中、永福楼は、提示された賃料が予想を大きく上回っていたため急な閉店となり、年内の再オープンはないものの、早ければ2020年にも再出発したいと表明した。