ニュース 社会 作成日:2019年2月25日_記事番号:T00082177
台南市七股区で23日、台湾独立運動家、故・黄昭堂氏の像の顔と台座に赤いペンキがかけられているのが見つかった。22日、台北市の政治大学にある蒋介石元総統の騎馬像の左脚が切断され、右脚に黄色いペンキがかけられる台湾大学の学生による事件があり、その報復行為とみられている。24日付自由時報などが報じた。
黄氏の像にかけられた赤いペンキは23日のうちに落とされた(23日=中央社)
七股区龍山里の王文財里長が23日、黄昭堂紀念公園にある黄氏の像の赤いペンキに気付き、警察に通報した。警察が監視カメラを調べたところ、22日午後9時47分ごろ、1組の男女が車で公園を訪れ、男が像にペンキをかけ、女が録画・撮影を行っていた。5分足らずで現場を立ち去った。北部の人物の犯行とみている。
独立派の青年政党、基進党台南党部の呉丞閔主任委員は、蒋介石政権下の228事件やその後の白色テロでの直接的、間接的犠牲者は数百万人に上るが、黄昭堂氏は台湾の民主化を推進した人物で、黄昭堂氏の像にペンキをかけることは台湾人を傷つけ、侮辱するに等しいと指摘。台南市政府は犯人に損害賠償訴訟を提起するべきと訴えた。
黄昭堂氏は1932年に台南で生まれ、戦後の日本で台湾独立運動に従事。日本の昭和大学で教授を務めるなどした後台湾に戻り、95年より台湾独立建国聯盟の主席を務めた。2011年11月に死去。黄昭堂紀念公園は昨年9月にオープンした。
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