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セブンとドミノ・ピザ、世界初の複合店


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年2月26日_記事番号:T00082179

セブンとドミノ・ピザ、世界初の複合店

 コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブンは25日、ドミノ・ピザ(達美楽披薩)との世界初の複合店をオープンした。セブン-イレブン初のグループ外企業との複合店出店で、今後100店舗の展開を視野に、双方が売り上げ増の相乗効果に期待を寄せている。26日付経済日報などが報じた。

/date/2019/02/26/00top_2.jpgミニキッチンは、ピザ職人による生地打ち、トッピング、窯入れの作業の様子を見て楽しむことができる(25日=中央社)

 同店は台北市信義区の忠孝東路と基隆路の交差点付近に位置し、店内85坪のうちドミノ・ピザが占める面積はミニオープンキッチンを含む5坪。注文から3分で焼きたてピザを提供する。ピザは▽ハワイアン▽スイートポーク▽すき焼き──など6種類で、1人用の6インチピザ、2人用の9インチピザがある。フライドチキンなどのサイドメニューも提供し、価格帯は59~218台湾元(約210~790円)だ。学生やサラリーパーソンの外食需要をターゲットに、店舗内に広い飲食スペースを設けた。

10%以上の増収期待

 セブン-イレブンは従来、統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)の傘下ブランドと計9種類の複合店を展開してきたが、今回は初めてグループ外の企業と手を組んだ。複合店の来客数と売上高は一般店舗を10~20%上回っており、同店でも1日の来客数1,500人と10~20%成長を見込む。

/date/2019/02/26/seven_2.jpg

 台湾の焼きたてピザの市場規模は約80億元で、近年は年10%のペースで成長している。ドミノ・ピザは台湾全土で153店を展開。コンビニ客の取り込みを期待して、セブン-イレブンとの提携店を今後100店まで拡大する計画だ。また、今年は単独でも15店の新規展開を予定している。

複合店を積極展開

 セブン-イレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)はこれまで、▽K・Seren(コスメ)▽BEING fit(スポーツジム)▽21TOGO(ローストチキン)▽!+? カフェリザーブ(プレミアムコーヒー)▽烘焙坊(ベーカリーエリア)▽糖果屋(菓子売り場)▽博客来(書店)──など併設した複合形態の店舗や、スマート自動販売機を展開してきた。昨年12月には、5業態をコンビニに併設した大型複合店「Big7」を台北市中正区の公館エリアに出店している。

「最大の競争相手に」

 統一超商、全家便利商店(台湾ファミリーマート)が複合店を強化する現状について、アメリカンレストラン「TGIフライデーズ」を展開する北軒餐飲管理の李宏智・台湾地区資深営運副総裁は、コンビニと飲食業の境界はますます曖昧になっていると指摘した。その上で、飲食業者の最大の競争相手は同業ではなく、コンビニになっているとの見方を披露した。

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