ニュース 政治 作成日:2019年2月26日_記事番号:T00082199
2020年総統選に出馬意向を示している朱立倫前新北市長(国民党)は25日、聯合報のインタビューに応じ、自身が総統に当選した場合、建設が凍結された台湾電力(台電、TPC)第4原子力発電所(新北市貢寮区)の凍結解除もあり得るとの認識を示した。26日付同紙が伝えた。
朱氏は「もし自分が総統になれば、国家安全上の配慮に基づき、エネルギー不足に際しては、第4原発建設を再開させたい」と述べた。
朱氏は市長在任中には第4原発問題で慎重な発言を繰り返していた。しかし今回は、「最も厳しい原子力安全基準で、積極的に放射性廃棄物を処理する」との前提で、第4原発の凍結解除に前向きな姿勢を示した格好だ。
朱前市長は「3つの異なるレベルでの安全を守るというのが自分の方針だ」とした上で、▽エネルギー供給面での国家安全▽市民の健康面(石炭火力発電による大気汚染)での安全▽原子力エネルギーの安全──の3点を挙げた。
朱氏は「原子力、脱原発の問題を地方自治体に押し付けた国は過去になかった。民進党政権は真剣に放射性廃棄物の問題に向き合っておらず、それを地方自治体に押し付けている。それは完全に無責任だ」と批判。「自分が総統になれば、放射性廃棄物の問題を処理する自信と能力がある」と強調した。ただ、放射性廃棄物の処理方法について、具体的な方策は示さなかった。
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