ニュース 社会 作成日:2019年2月27日_記事番号:T00082229
1月にドイツ・デュッセルドルフで開かれた水中写真の世界的なコンテスト「ワールドシュートアウト」で、台湾人カメラマン、呉永森氏(43)がアジア人として初めて「広角写真部門」のグランプリを獲得した。
呉氏の受賞作品『インテンス』。呉氏は「川に入り2時間もすると、手の感覚が完全に無くなってしまう」と撮影の苦労を語った(26日=中央社)
「ワールドシュートアウト」は2005年から実施されているコンテストで、▽組写真(5枚)部門▽マクロ写真部門▽サメ部門▽アマチュア部門──など各部門別に審査を行い、その年の最も素晴らしい作品1枚を選出する。今年、「広角部門」でグランプリを獲得した呉氏の作品『インテンス』は、川をさかのぼるサケの姿を捉えた1枚だ。
呉氏によると、この作品は昨年10月にカナダ・ブリティッシュコロンビア州のアダムス川で撮影した。この川は4年に1度、「サーモンラン」呼ばれるサケの大量遡上(そじょう)が起きることで知られ、18年がその年に当たった。これを撮影するため呉氏は2年前から準備に着手していた。
現地では環境保護のため厳しい規制が敷かれ、カメラマンも事前に申請しなければ、川の水に触れることも許されない。かつ撮影期間は6日間しか認められず、その間曇り続きで一度も太陽の光に恵まれなかったカメラマンもいたそうだ。呉氏の場合、撮影4日目にうっすらと太陽が顔を出し、さらに5日目には比較的多くの太陽光が降り注ぐ好環境に恵まれ、青空と川面の水しぶき、2匹のサケを同時に1枚の写真に収めることができた。
撮影に成功するまでには、ウエットスーツを着て水温6度の川の中に1日に6時間も寝転んでシャッターチャンスを待ち続けたそうで、今回のグランプリ受賞でその努力が報われた。
この作品は、水中写真以外も対象とするさらに大規模な世界的コンテスト「ソニーワールドフォトグラフィーアワード」(プロフェッショナル部門)の「ナチュラルワールド」カテゴリーで最終候補に残った。惜しくもグランプリ受賞はならなかったが、呉氏の名声は業界で一気に高まったに違いない。
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