ニュース 政治 作成日:2019年3月4日_記事番号:T00082249
国民党中央常務委員会は27日、2020年総統選に向けた公認候補の選出方式について、世論調査70%、党員投票30%の「七三制」による従来方式を維持するとした上で、特殊な状況では、第2段階として、党が候補を名指しし、公認候補をすげ替える可能性も排除しない方針を掲げた。28日付聯合報が伝えた。
呉敦義主席は「政党は選挙に勝つことが最も重要な目標だ。特殊な状況で第2段階を考慮する必要があれば、それは完全には排除しない」と述べた。その可能性については、「99%ないかもしれないが、1%の可能性がないとは言えない」とし、最も勝てる候補を擁立することが重要だとの認識を示した。
国民党シンクタンクの提案によれば、通常の選出プロセスは、4月に公告を行い、5月に候補者登録、6月に党内選挙を行った上で、7月の全国代表大会(党大会)で候補指名を行うことになる見通しだ。
ただし、候補すげ替えの容認には党内に反対論が根強い。既に出馬意向を示している王金平前立法院長は「党内選挙の制度が公平公正を維持する原則の下では、当然制度を尊重する」とした上で、「党内選挙後に候補をすげ替えれば、大きな論議を呼び、多くの不確定要素を生む。そういう方向を目指す人物がいれば、党は団結できない」と主張した。王氏の発言は、公平公正な党内選挙を確保できなければ、党公認候補を無視し、出馬を強行する可能性もあることを示唆したと受け止められている。
国民党の候補擁立過程をシミュレーションすると、順当な線でいけば、朱立倫前新北市長が公認候補として出馬する可能性が高いが、仮に柯文哲台北市長が無所属で出馬し、世論調査で朱氏が柯氏に劣るような局面となった場合、現時点で人気が高い韓国瑜高雄市長に出馬を求める可能性も完全には否定できない。さらに、候補すげ替えで、国民党の党内が分裂する事態となれば、選挙戦の構図は一変することになる。
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