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1月の製造業景気信号、3カ月連続で「後退」【図】


ニュース その他製造 作成日:2019年3月6日_記事番号:T00082292

1月の製造業景気信号、3カ月連続で「後退」【図】

 台湾経済研究院(台経院、TIER)が5日発表した1月の製造業景気信号指数(速報値)は9.72ポイントで、前月比0.02ポイント下落した。世界景気の減退を受け、製造業景気信号は3カ月連続で「青(後退)」となったが、指数の下落幅は縮小した。6日付工商時報が報じた。

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 台経院は下落幅の縮小理由について、▽米中貿易交渉の進展の兆し▽国際原油価格の反発▽株価の反発──など、世界経済回復の兆候が表れていると指摘。ただ、1月は指数の下支え要因として、春節(旧正月、2019年は2月5日)前の在庫積み増しがあったこと、および▽スマートフォン▽サーバー▽消費者向け電子製品──の需要低迷による半導体需要減退のため、台湾の景気がこの時点で底を打つかどうかは、今後のデータを見極める必要があると説明した。

 製造業景気指数を構成する5項目のうち、原材料投入は前月比0.14ポイント下落し、需要は0.02ポイント下落、コストは0.01ポイント下落した。一方、販売価格は0.07ポイント、経営環境は0.08ポイント上昇した。

 景気信号構成比は、「青」の比率が69.42%と前月の73.67%から縮小した。一方、「黄青(後退傾向)」は27.3%へと23.95%から拡大、「緑(安定)」は3.28%へと2.38%から拡大した。「黄赤(過熱傾向)」と「赤(過熱)」は、いずれも前月と同様0%だった。