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毒舌の荘国栄元教育部秘書、政治大が契約更新を拒否


ニュース 社会 作成日:2008年6月19日_記事番号:T00008233

毒舌の荘国栄元教育部秘書、政治大が契約更新を拒否

 
 陳水扁前政権の教育部スポークスパーソンで、毒舌で有名な荘国栄・元教育部主任秘書を覚えているだろうか?荘氏は政治大学公共行政学系で助教を務めていた2007年8月、杜正勝前教育部長に気に入られ、教育部主任秘書に抜てきされた人物だ。 

 荘氏は在任中、郝龍斌台北市長に「度胸があるなら法廷へ出て来い。泣きべそかかせて母親のところへ帰らせてやる」と悪態をつくなど、台湾本土派の立場で言いたい放題の毒舌を振るい、数々の名言(失言?)は荘国栄語録とまで言われた。

 今年3月16日に行われた民進党の総統選挙応援演説で、国民党の馬英九氏の亡父、馬鶴凌氏を批判し、その際の節度を欠いた発言が原因となって辞任。3月19日に元の職場である政治大に戻っていた。

 その政治大が18日に開いた教師評審委員会(校教評会)で、荘氏の招聘契約の更新を拒否する決議を下した。「言行に問題があり、師道を損ない、大学の名誉を著しく傷つけた」ことがその理由だ。内部では重すぎる処罰だとの見方もある。

 荘氏はこの判断に対し18日夜に声明を発表し、決議は手続き上の不備があると批判した。自身の言論は教育部に出向していた時期のものであり、また、違法ではないと釈明。大学側がこのような厳しい処分を下したことに驚きを隠せないようすだ。

 政治大の決議は教育部へ送られ、1カ月半後に教育部が最終決定を下す見通しだが、荘氏は、教育部が同じ結論を下すなら、申し立てや行政訴訟も辞さない考えを強調。相変わらずの敢闘精神を示している。