ニュース 社会 作成日:2019年3月7日_記事番号:T00082334
台湾ではかつて、ペットが死亡した場合、適当な場所に埋めるのが一般的だったが、ペットを家族の一員と見なす考えが強まり、環境保護意識も高まった中、専門の葬儀社に依頼し、人間同様にあの世に送り出そうという飼い主が増えており、現在、台湾全土25カ所にペット専用の納骨堂が存在する。
現在台湾には250万匹以上の動物がペットとして飼われているとされる。ペット専用の葬儀社、万里福田寵物城堡(新北市万里区)の洪聞董事長は、少子高齢化が進んでいる背景もあり、人間とペットとの関係がより緊密となっており、ほとんどの飼い主がペットを家族同然に考えていると語る。同社に葬儀を依頼したある飼い主は、「私は普段よく友達と遊びに出掛けるけれど、ペットには私しかおらず、一生私に寄り添ってくれたから、今度は私が寄り添う番です」と話した。
飼い主が葬儀を依頼するペットは、やはり犬と猫が中心だが、亀やオウムといったケースもあるという。特に亀は寿命が長く、共に過ごす時間が長いため、思い入れも強くなるようで、亡くなった後もできるだけのことをしたいと考える飼い主が多いようだ。
万里福田寵物城堡では、ペットの遺体の冷凍から火葬、納骨、葬儀まで、ほぼ人間と同様のサービスを提供しており、仏教や道教、キリスト教の各宗派に対応している。また納骨堂に遺骨を納める以外にも、火葬した遺灰を樹木の根元に埋める「樹木葬」、自宅の盆栽の中に埋める「盆葬」、海に散骨する「海葬」など新たなサービスも提供している。
ちなみに昨年、求人求職サイト上で求職者によって最も検索されたキーワードは「ペット礼儀師(亡くなったペットの葬儀や納骨などを手配する専門家)」で、ペット葬儀業界は人気の就職先となっているようだ。
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