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記事番号:T00082335
2019年3月8日15:39

 アップルが7日発表した2019年のサプライヤーリスト上位200社のうち、台湾系メーカーは46社に増えた。初めてリスト入りした復揚科技(中国江蘇省蘇州市)は和碩聯合科技(ペガトロン)合弁のフレキシブルプリント基板(FPC)メーカーで、プリント基板(PCB)メーカーは4社に増えた。8日付経済日報などが報じた。

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 PCB業界関係者は、組み立てメーカーは近年、粗利益率を引き上げるため、部品の垂直統合を進めていると指摘した。スマートフォンなど電子製品の機能向上に伴い、搭載部品が増え、組み立ての難易度が上昇、粗利益率が下落する中、傘下メーカーから部品を確実に入手できれば、歩留まり率が上がり、コストは下がると説明した。

 復揚科技は16年11月、主に電子製品のFPCを生産するため、ペガトロンとIC基板メーカーの景碩科技(キンサス・インターコネクト・テクノロジー)が合弁で設立した。当初の資本金は10億台湾元(約36億円)。アップルからの受注を目的に、キンサスは自社のFPC業務も復揚科技に移行した。

 FPC業界関係者は、復揚科技の生産量や売上高の規模はまだ大きくないが、臻鼎科技(ZDT)のライバルに浮上していると指摘した。復揚科技、ZDT以外のアップル向けFPCサプライヤーは▽台郡科技(フレキシウム・インターコネクト)▽嘉聯益科技(キャリア・テクノロジー)──。

中国サプライヤーの採用拡大

 各社報道によると、初めてサプライヤーリスト上位200社に入った台湾系メーカーはこの他、▽宸鴻科技集団(TPKホールディング)子会社の廈門京嘉光電科技(中国福建省アモイ市)▽先鋒材料科技(パイオニア・マテリアル・プレシジョン・テック、PMP)▽華殷磁電(フォン・イン・マグ・エレクトロニクス)▽金箭印刷事業(ゴールデン・アロー・プリンティング)▽明翔科技(イントラメディア)──。金箭印刷は、中国などに生産ラインがある包装、印刷メーカーだ。

 初めてリスト入りした中国のサプライヤーは▽通達集団▽東莞捷邦実業(JPOND)▽吉林利源精制▽北京中石偉業科技(JONES)▽正和集団──。

 アップルは近年、リスク分散とコスト低減のために、中国のサプライヤー採用を拡大している。19年サプライヤーリスト上位200社では、アップルが米中貿易戦争の影響によって、中国サプライヤーの採用を控える傾向はみられなかった。

 なお、組み立ての鴻海精密工業は、傘下35拠点がリストに含まれた。鴻海傘下で中国でアップル製品を組み立てる富士康科技集団の、広東省深圳市龍華、江蘇省昆山市、河南省鄭州市、四川省成都市などの拠点だ。

【表】

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