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陳前総統、馬総統の対日政策に疑念


ニュース 政治 作成日:2008年6月19日_記事番号:T00008234

陳前総統、馬総統の対日政策に疑念

 
 陳水扁前総統は18日、尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣市、中国語名「釣魚台」)の日本領海内での台湾釣り船の沈没事故をめぐり、台奸(台湾の裏切り者)と侮辱的な非難を受けて辞意を表明した許世楷駐日代表と会談し、許代表に対し、「馬英九総統は日台関係をどういう方向に導こうとしているのか」と疑問を呈した。19日付自由時報が報じた。
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陳前総統と面会後、許駐日代表(左)に右翼団体の男が詰め寄り、つかみ合いになる一幕があった(18日=中央社)
 
 許代表はこれに対し、「民進党政権時代は日米と連携して中国に対抗するという明確な姿勢がみられたが、馬総統の目指す方向ははっきりしない」と答えた。

 また、民進党の王拓秘書長は同日、同党による最新の世論調査を引用し、「台湾人の55%が馬政権の『釣魚台』問題への対応に不満を感じており、満足というのは35%に過ぎない」と語った。さらに、8割が「平和的手段で解決すべき」と考えており、「軍艦を派遣して主権を宣言すべき」という強硬な手段を主張するのは15%だったという。

 民進党国際事務部の林成蔚主任は、「過去8年間の日台関係を100点とすれば、今回の事件で40点まで落ち込んだ」と馬政権の対応を批判した。