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サーバー用電源装置、ライトンが台湾生産へ


ニュース 電子 作成日:2019年3月11日_記事番号:T00082366

サーバー用電源装置、ライトンが台湾生産へ

 9日付自由時報が日本経済新聞の報道を基に伝えたところによると、中国に情報が抜き取られると懸念する米国のハイテクメーカーが、台湾のサーバー用部品メーカーに対し、中国以外への生産移転を求めており、光宝科技(ライトン・テクノロジー)や、サーバーの受託生産を手掛ける広達電脳(クアンタ・コンピューター)が、台湾への生産移転を進めている。

 陳広中董事長はこれまでに、情報セキュリティーを念頭に、台湾への生産回帰に100億台湾元(約360億円)を投じると表明していた。同社幹部は、台湾での新工場は主に、米国の顧客の安全上の懸念を解消するためと語った。ライトンはデルやHP、IBMなどのサーバー、データセンター、ノートパソコン、スマートフォンなどに向け電源装置を供給している。

 一方、クアンタは、グーグルやフェイスブック(FB)にサーバー、データセンターを供給している。同社幹部は、情報セキュリティー、関税、地政学的リスクを理由に、台湾などに生産ラインを移管していると説明した。

 報道によると、サーバーには複雑な電源管理システムが搭載されており、特別なソフトが埋め込まれた場合、アダプターやコードなど電源装置が情報流出のルートとなる可能性がある。