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ナイトクラブ取り締まり強化、セクシーショー店が営業停止


ニュース 社会 作成日:2019年3月11日_記事番号:T00082381

ナイトクラブ取り締まり強化、セクシーショー店が営業停止

 台湾全土のナイトクラブで殴り合いなどの暴力事件が頻発している状況を受けて蘇貞昌行政院長は先週6日、同様の事件が発生した場合、当該地域を管轄する警察局長を更迭すると発言し、治安維持に強い意欲を示した。これに先駆け、風紀を乱しているとして問題となっていた台中市の有名ナイトクラブ「X-CUBE」に対しても、地元警察が無期限の立ち入り検査を続けると表明した。同店は7日、営業を一時中止すると発表した。

/date/2019/03/11/20night_2.jpg台北、台中、高雄など各地の警察が3,000人以上を動員して立ち入り検査を行っている(10日=中央社)

 台中市、嘉義市、高雄市などのナイトクラブで、2月だけでも17日間に5件もの暴力事件が発生した。うち「X-CUBE」では同月27日、酒に酔った客4人と警備員5人が酒の瓶などを武器に殴り合いとなり、警備員が客の車に上って屋根の部分を殴打したり、消火器を噴射するなど大乱闘。9人の負傷者を出し、客と店側合わせて12人が逮捕された。

 「X-CUBE」は、セクシーなショーを売り物にしていた有名店だ。女性ダンサーがダンスコンテストで下着を脱ぎ、局部を手で隠しただけの格好で踊ったり、目隠しをした男性客が、女性ダンサーが体に付けた団子を口だけで探すという卑猥(ひわい)なショーが行われ、話題となっていた。

 昨年4月には、男性客が女性ダンサーに背後から抱きつき、胸をつかんで激しく体を揺さぶるというイベントを行い、企画担当者、司会者、ダンサーが公然わいせつ容疑で警察に逮捕された。

 「X-CUBE」はたびたび警察の摘発を受けながらも、セクシーなショーを継続してきた。同店を管轄する台中市政府警察局第4分局は、2月の暴力事件を受けて、5日未明に46人の警察官を動員して大規模な立ち入り検査を実施。その際、捜査を自ら指揮した林逢泉分局長は「状況が改善されるまで無期限で立ち入り検査を行う」と宣言した。

 その後、蘇行政院長がナイトクラブの取り締まりに強い姿勢を示したことを受け、これまで通りの営業は難しいと判断したためか、「X-CUBE」は7日、フェイスブック(FB)の公式ページで「重要設備が破損したため当面の営業を停止する」と緊急告知した。