ニュース 電子 作成日:2019年3月12日_記事番号:T00082387
液晶パネル用偏光板メーカー、誠美材料科技(CMMT、旧奇美材料)で経営権争いが再燃。11日には葉美麗副董事長と何昭陽董事長がそれぞれ董事会を招集し、別々の増資案件を決議する事態となり、混迷を深めている。12日付経済日報が伝えた。
葉副董事長は大株主や戦略的投資家を引受先とする増資計画の他、董事会の再編で経営を群創光電(イノラックス)が主導する体制に移行することを決議した。一方、何董事長は孫会社の昆山奇美材料が最大1億1,000万米ドルの増資を行うことを決議した。
CMMTでは1月に経営権争いが表面化し、葉氏が一度は董事長の座に座ったが、何氏が法的手段を取り、董事長に返り咲いた経緯がある。双方は4月26日に臨時株主総会を開き、新董事長を選出することに合意していた。しかし、今回の董事会分裂開催で同社の経営権争いは再び予断を許さない局面を迎えたことになる。
CMMTは11日午後、葉氏が開いた董事会での決議事項は董事3人の提案によるもので、半数を超えていないため、提案の法定条件を満たさないとし、現時点でCMMTの増資を決議した事実はないと発表した。
実際、葉氏による董事会は会社法の規定を満たさない可能性が高く、経済部商業司は無効と認定するとみられる。
なおCMMTの法人株主は、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが出資比率10.16%、イノラックスが6.72%、奇美実業が4.83%。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722