ニュース その他製造 作成日:2019年3月12日_記事番号:T00082397
潤泰集団(ルンテックスグループ)傘下で紡織やアパレル販売を手掛ける潤泰全球(ルンテックス・インダストリーズ)が先月下旬、台湾に唯一ある生産拠点の楊梅工場(桃園市楊梅区)を4月26日に閉鎖し、従業員303人を解雇すると発表したことを受け、同社労働組合は11日、工場閉鎖は不当だとして、台湾証券交易所(証交所)の建物の前で抗議活動を展開した。12日付蘋果日報が報じた。
潤泰全球の労組は、受注がたっぷりあるのに台湾の労働者が犠牲になるのかと抗議した(11日=中央社)
潤泰全球楊梅第2工場企業工会(労働組合)の劉貞勝理事長は、潤泰全球は楊梅工場を閉鎖するために、徐々に中国に生産を移してきたと指摘。800万ヤードもの受注があるのに、工場を閉鎖する必要はなく、中国に移した受注を台湾に戻して従業員の権益を守るよう訴えた。
劉理事長はまた、同社は工場閉鎖と従業員の解雇によりコストを削減し、利益を確保するというが、工場棟や設備、原料・製品の在庫などは工場閉鎖により資産価値が下落し、損失を計上することになると指摘した。
潤泰全球は11日、楊梅工場での製造コストは高過ぎ、長年赤字が続いていたと説明した。李天傑副総経理は、外部への生産委託は紡織業界でよくある業務形態で、楊梅工場の閉鎖とは関係ないと語った。また、4月26日まで楊梅工場を稼働するが、その後の資産の処分については未定と説明した。従業員の解雇については、協議で解決を図り、転職を全力で支援すると述べた。
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