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コンテナ海運3社、下半期景気を楽観


ニュース 運輸 作成日:2008年6月19日_記事番号:T00008240

コンテナ海運3社、下半期景気を楽観


 長栄海運(エバーグリーン・マリン)、陽明海運(ヤンミンライン)、万海航運(ワンハイラインズ)のコンテナ海運主要3社は18日、株主総会を開き、長栄の王龍雄董事長、万海の陳柏廷董事長はともに下半期の景気について、「要注意だが楽観的」との見方を示した。陽明の黄望修董事長も、バラ積み市場がけん引する形で、同社の輸送量、売上高、利益ともに昨年より成長するとの見通しを語った。19日付経済日報が報じた。

 長栄の王董事長によると、燃料コストが同社コストに占める割合は以前の8%から現在20%まで膨らんでいる。しかし中東、地中海などの航路で業績が安定して成長しており、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響による最悪の状況を脱し、昨年より業績は伸びるとの見方だ。

 万海も燃料コストは全体の25%まで膨らんでいる。しかし、陳董事長は、今年は運賃がアジア航路で緩やかに上昇し、中東航路でもコンテナは満載状態で運賃もまずまずで、「燃料コストの上昇を運賃に転嫁できており、合理的な利益が上がっている」としている。ただし、欧州航路では供給が増加して値下げ圧力が高まっており「要注意」との見方を示した。