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中台航空路線の直線化、国防部が前向き


ニュース 運輸 作成日:2008年6月19日_記事番号:T00008241

中台航空路線の直線化、国防部が前向き

 
 7月に運航が始まる中台間の直行チャーター便で、軍事上の理由から直線ルートによる飛行ができず、香港上空の経由を余儀なくされた問題で、国防部は18日までに交通部に対し、安全保障の見地から受け入れ可能な直線ルートを2本提示した。19日付工商時報が伝えた。

 毛治国交通部長は同日、国民党中央常務委員会で、北京五輪後に中台の窓口機関が路線、便数、乗り入れ都市拡大について協議する際、直線ルートの採用についても議題に取り上げる考えを示した。国家安全局と国防部の同意が前提で、候補となるルートは国防部が交通部に提示したものだという。

 これに関連し、陳肇敏国防部長は18日立法院での答弁で、「国防部が交通部に示した案ならば、国家安全に影響はない」として、直線ルート容認に前向きの姿勢を示した。ただ、国防部が示したルートは台湾海峡を直接横切るのではなく、一定の地点を経由して、直線に近いルートを取る形になるもようだ。1本は台湾から北東方向に飛んだ後、北西に向かい、上海方面に到達するルート。もう1本は澎湖諸島をかすめ、福建省アモイに南方向から進入するルートだという。

 また、馬英九総統は立法委員との懇談で、「航空管制についてまず話し合いが必要で、その上で路線の直線化について協議することになる。直線ルートを採用すれば飛行時間が3分の1に短縮されるケースもあるため、優先的な議題だ」と指摘した。