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経営権争いのCMMT、資金調達へ銀行団と交渉


ニュース 電子 作成日:2019年3月13日_記事番号:T00082413

経営権争いのCMMT、資金調達へ銀行団と交渉

 経営権争いが再燃した液晶パネル用偏光板メーカー、誠美材料科技(CMMT、旧奇美材料)の何昭陽董事長は12日記者会見を開き、葉美麗副董事長が招集した董事会は合法性を欠くと主張した。銀行団が同社への資金支援に難色を示していることについては、同日中に交渉を行い、4月26日の臨時株主総会以前に原材料調達に必要な資金を借り入れる方針を明らかにした。13日付工商時報が伝えた。

 何董事長は「経営権争いが浮上して以降、銀行団が不安を覚えている」とした上で、現在連結ベースでの負債が約50億台湾元(約180億円)あり、資金繰りの打開に向け、銀行団と交渉を進めると説明した。

 その上で、現在の経営状況について、偏光板の受注量の月200万平方メートルに対し、中国・昆山工場での生産能力(幅1.5メートル)は150万平方メートルで、受注が上回っていると説明した。昆山工場では幅2.5メートルの生産ラインが今年末にも量産を開始する予定だ。ただ、現在の混乱状況を考慮し、陝西省西安市に幅2.5メートルの生産ラインを新設する計画を当面見合わせることを決めた。