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六福旅遊、遠東航空の受け皿会社設立構想


ニュース 運輸 作成日:2008年6月19日_記事番号:T00008243

六福旅遊、遠東航空の受け皿会社設立構想

 
 遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の財務問題が解決の兆しを見せない中、六福旅遊集団の荘村徹董事長が、遠東航空の受け皿となる新会社を設立し、従業員と航空機の運航を引き継ぐ意向を交通部などに伝えていたことが18日までに分かった。18日の中央社電が伝えた。

 六福旅遊集団の構想は、遠東航空の資産や巨額の負債を引き継がず、運航業務だけを新会社に移管するもので、遠東航空の再建構想に一石を投じた形となった。

 荘董事長は「企業経営者の立場から見て、遠東航空の資産はほとんど残っておらず、負債だらけで、数十億台湾元の出資を行えば負債を背負い込むことになる」とした上で、「新会社の設立で従業員と運航業務、運航権だけを引き継げば、原油高の環境下でも生き残ることができる」と指摘した。

 六福旅遊集団はホテルの六福客桟、六福皇宮(ウエスティン台北)、旅行会社、テーマパークなどを保有する観光グループで、7月に中国人観光客受け入れが始まる中、航空会社を傘下に収めれば、相乗効果は大きいとの判断があるとみられる。

 これについて交通部は、「遠東航空の問題は現在処理が進んでいる途中であり、現時点で運航権を他社に移管することはできない。ただ、遠東航空が不幸にも廃業することになえば、六福が設立する新会社が従業員や運航業務などを引き継ぐことは不可能ではない」との認識を示した。