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洋上風力発電、第3段階を事実上棚上げ


ニュース 公益 作成日:2019年3月15日_記事番号:T00082476

洋上風力発電、第3段階を事実上棚上げ

 経済部能源局(エネルギー局)は14日、洋上(オフショア)風力発電の第3段階ブロックの開発スケジュールは現時点で確定していないことを明らかにした。15日付自由時報が伝えた。

 第3段階ブロックは当初、2025年以降の開発を見込み、今年4月に素案を公表し、6月にも最終案を決定する方針だった。しかし、批判的な世論を受け、事実上棚上げを決めた格好だ。第3段階ブロックは未開発の出力4.7ギガワット(GW)相当の候補地を中心に開発を行い、26年以降に出力を1GWずつ拡充するという構想だった。

 能源局の李君礼副局長は「民間にはグリーンエネルギーについてさまざまな考え方がある。われわれは賛成していないが、尊重しなければならない」と述べた。風力発電よりも原子力発電所の稼働延長が望ましいとする世論が根強いことを念頭に置いた発言とみられる。

 李副局長は今後の見通しについて、「既存の風力発電所で一定の結果が出た後で後の段階について発表したい」と述べた上で、「今年末には発表できるように努めたい」と付け加えた。

 しかし、来年の総統選を控え、国民党が原発の稼働延長の是非を問う住民投票の実施を目指す動きを見せるなど、原発問題が総統選の主な争点として浮上する中、洋上風力発電の行方も影響を受けるのは必至だ。