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エルサルバドル、台湾との外交回復に可能性


ニュース 政治 作成日:2019年3月15日_記事番号:T00082482

エルサルバドル、台湾との外交回復に可能性

 昨年8月に台湾と断交し、中国との国交を樹立した中米エルサルバドルで、ナジブ・ブケレ次期大統領は米国時間13日、中国との関係を見直していると明らかにした。台湾との外交関係を回復する可能性については、協議しているが結論は出ていないと答えた。15日付自由時報が報じた。

/date/2019/03/15/17elsalvador_2.jpgブケレ次期大統領は大統領選の期間中から、利益のために台湾と断交し、中国との国交を樹立したとして現政権を批判していた(14日=中央社)

 ブケレ次期大統領は、中国は民主国家でなく、他国の民主主義を損なう行為をしていると指摘。中国と友好関係を築く意思はあるが、中国がエルサルバドルを尊重しない場合、中国が世界2位の経済大国だとしても関係を維持しないだろうと述べた。

 台湾の外交部は、ブケレ次期大統領の発言に注目しており、今後の動向を注視していくと表明した。

 なお、エルサルバドルが台湾との断交後、2007年に台湾と締結した自由貿易協定(FTA)の停止を一方的に宣言したことを受け、同国の製糖業界団体が宣言の取り消しを求めていた裁判で、同国の最高裁判所は現地時間13日、FTA停止の先送りを命じる判決を下した。

 台湾外交部の李憲章報道官は、FTAの一方的な停止には180日以上前の通知が必要だが、エルサルバドルは関連手順を踏んでいないため、現在もFTAは有効と指摘。同国の司法プロセスを尊重するが、良い方向に向かってほしいと述べた。