ニュース 社会 作成日:2019年3月15日_記事番号:T00082485
彰化県の養鶏場では、赤いサングラスを付けたニワトリが飼育されている。まるでアニメキャラクターのような愛らしい姿だが、実はこれ、気の荒くなったオス同士がけんかをして、殺し合わないようにする措置だという。
台湾の地鶏は通常、オス同士のなわばり争いが激しくなる生後3~4カ月を迎える前に出荷されるが、彰化県員林鎮の養鶏家、曹文郎さん(56)は、生後5カ月で出荷している。そのため、どちらかが命を落とすほど非常に激しいけんかが発生し、最も凶暴化する時期には1日に5~6羽が死んでしまうこともあったという。
しかも、曹さんが育てている地鶏「黄金土鶏」は、栄養補助飲料「鶏精(チキンエキス)」の原料として主に使用されるため、自ら配合した特別な飼料を与えており、1羽当たり市場価格は1,000台湾元(約3,600円)に上る。けんかで死ねば、養鶏場は大きな損失を被ることになる。
けんか問題に頭を悩ませていたところ、曹さんは中国で「ニワトリ用のサングラス」が販売されているという情報を聞き付けた。これを黄金土鶏に付ければ、前方の「敵」の姿が目に入らず、けんかも起きないのではと考え、早速導入した。
このサングラスは赤いプラスチックの板にフレームを取り付け、鼻の部分に挟み付けるというもの。本物のサングラスと違い、透明ではないので、向こう側は見えない。柔軟な材質で、ニワトリを傷つけず、エサや水の摂取も問題ない。
サングラスは1個5~6元。気性の荒い一部のオスに付けるだけでも効果がある。曹さんは一気に1,000組を調達し、「けんかで死ぬ損失を考えれば、十分に割に合う」と満足そうだ。
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