ニュース 政治 作成日:2019年3月18日_記事番号:T00082507
民進党の頼清徳前行政院長(59)は18日、来年の総統選挙への出馬意向を表明し、党内予備選挙への立候補を届け出た。予備選は再選を目指す蔡英文総統と頼氏が真っ向から衝突する形となり、党内分裂をはらんだ予断を許さない展開となりそうだ。
出馬理由を説明する頼前行政院長(中)。党内の実力者からは党分裂を懸念する声が相次いでいる(18日=中央社)
頼氏は「将来の総統候補」とも目されてきた実力者で、台南市長から行政院長に抜てきされたが、昨年11月の統一地方選での敗北の責任を取る形で辞任していた。
頼氏は自身の出馬を「党の分裂ではなく、君子の争いだ」と表現したが、予備選が激しい争いとなるのは必至だ。頼氏は過去に「私は台湾独立を主張する」と明言するなど、穏健派の蔡氏に比べて台湾独立派の色彩が濃く、予備選では台湾アイデンティティーや対中関係の行方も争点として浮上しそうだ。
予備選の立候補手続きを済ませた頼氏は「統一地方選に対する政治的責任を負ったが、この土地に対する使命と熱い愛情、そして台湾を守る責任を持つべきだという勇気に基づき、卓栄泰党主席の要請と民衆の期待に応え、立候補を届け出た。全力を傾け、あらゆる力を結集する」と述べた。
頼氏はまた、来年の総統選について、「2008年の状況よりもさらに厳しい。総統選で負け、立法院でも議席を減らせば、民進党が失うのは政権だけではない。台湾の主権や民主主義が空前の試練と危機に直面する」と指摘した。
民進党は蔡総統が再選意欲を表明しており、今週中にも立候補を届け出る予定だ。しかし民進党内には、支持率が低迷する蔡氏では総統選を戦えないとする懸念も出ていた。
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