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台北MRTのクレーンゲーム、居座り4年後まで


ニュース 社会 作成日:2019年3月18日_記事番号:T00082510

台北MRTのクレーンゲーム、居座り4年後まで

 台北MRT(都市交通システム)では、営業外収益の拡大を目指して駅構内の店舗スペースの貸し出しに力を入れた結果、ブームとなったクレーンゲーム店が相次いでオープンした。ただ、駅構内にクレーンゲーム店があることを嫌う市民は多く、台北MRTの運営会社、台北大衆捷運(TRTC)は利用客の需要に合わないと判断、昨年5月に契約内容を変更し、クレーンゲーム店の出店を禁じた。しかし、現契約は有効なため、台北MRT駅構内からクレーンゲーム店が完全に姿を消すのは2023年まで待たねばならない状況だ。

 TRTCによると、現在クレーンゲーム店があるのは▽中山▽台北小巨蛋▽新北投▽大安▽南港──など10駅の連絡通路沿いや地下街だ。

 MRT利用者からは不満の声が多い。ある男性は「平日の退勤ラッシュの時間帯にも、駅の出口辺りにあるクレーンゲーム機で遊んでいる人をよく見かける。クレーンゲーム機はもう見慣れた光景だが、MRTの駅構内にあるのはどうかと思う」と話した。

 TRTCは、店舗スペースを落札した事業者がクレーンゲーム店を運営すると決めており、MRTの駅構内でクレーンゲーム店を運営すること自体に法的な問題はないと説明した。ただ、実際にクレーンゲーム店がオープンして以降、TRTCは市民の射幸心をあおるような店はやめた方がよいとの結論を出し、昨年5月に店舗賃貸契約の内容を変更したという。しかし、それまでに契約を締結した事業者に対しクレーンゲーム店の撤退を強制することはできず、20~23年に契約期間が満了するのを待つしかない。

 ブームに乗じて街中で大量に増えたクレーンゲーム店。当面は公共の場所に居座ることを我慢しなければならないようだ。