ニュース 電子 作成日:2019年3月19日_記事番号:T00082518
19日付工商時報によると、中国のスマートフォン最大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)は、傘下のIC設計、深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)のプロセッサー「麒麟(Kirin)」の採用率を今年下半期には60%へと、前年同期の40%未満から大幅に拡大すると予想されている。これによりファーウェイは下半期、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に委託する7ナノメートル製造プロセスによる生産量を、ウエハー投入枚数で5万~5万5,000枚引き上げるとみられる。
米中貿易戦争を受け、ファーウェイは米国の半導体メーカーへの依存度引き下げのため、プロセッサーの研究開発(R&D)能力向上と自社チップ採用の拡大に全力で取り組んでおり、下半期にはロー~ミドルエンドスマホにおけるKirinの採用が相次ぐ見通しだ。
一方、ファーウェイの自社チップ採用拡大で、台湾のIC設計、聯発科技(メディアテック)のプロセッサーの採用が減少すると懸念されている。
ファーウェイの昨年のスマホ出荷台数は2億台を超え、アップルを上回った。今年は、4つのレンズを搭載した機種や折り畳み(フォルダブル)式機種といった新製品を投入してシェアの拡大を図り、通年の出荷台数2億5,000万台を目指しているとされる。
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