ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

頼清徳氏の総統予備選出馬、党立委27人が蔡総統支持【図】


ニュース 政治 作成日:2019年3月19日_記事番号:T00082537

頼清徳氏の総統予備選出馬、党立委27人が蔡総統支持【図】

 2020年総統選に向け、党内予備選への出馬を表明した頼清徳前行政院長は、世論調査でも蔡英文総統より高い人気を誇る。頼、蔡両氏ともに出馬意志は固く、党内を真っ二つに割る激しい選挙戦が展開されるのは必至だ。自由時報電子版の19日報道によると、蔡総統に対しては、陳其邁行政院副院長の他、羅致政氏、王定宇氏、郭正亮氏、管碧玲氏、趙天麟氏、鄭運鵬氏ら同党の立法委員27人が支持を表明した。

/date/2019/03/19/lai_2.jpg

 頼氏は出馬表明の中で、「(中台の)1992年の共通認識(92共識)こそ一つの中国の原則だ」とする中国の習近平国家主席の主張に真っ向から反論し、「台湾は主権が独立した国家で、独立自主を目指す。第2の香港、チベットにはならない」と強調した。92共識の受け入れを拒んでいる点では、蔡総統と共通しているが、主張は台湾独立色がより強いものとなっている。

 頼氏はまた、陳水扁元総統の赦免問題について、「過去から陳元総統は特赦されるべきだと主張しており、考えは変わらない」と強調した。台湾独立色が濃い主張や陳元総統赦免論は、総統選で無党派層を取り込むには不利に働く可能性もあるが、頼氏は党内の急進的な台湾独立派をバックに強硬な主張を貫いている。

 学識者からは最終的に蔡氏を総統候補、頼氏を副総統候補とする「蔡頼ペア」に落ち着くとの予想も示されている。

 一方、蘋果日報が実施した最新の世論調査によると、民進党が誰を総統候補とした場合、勝算があるかとの問いでは、頼清徳前行政院長が38.6%で、蔡英文総統の17.6%を大きく上回った。

/date/2019/03/19/lai2_2.jpg

 また、総統選が仮に韓国瑜高雄市長(国民党)、頼清徳氏、柯文哲台北市長(無所属)の3つどもえの対決となった場合の支持率は、韓氏37.7%、頼氏25.4%、柯氏24.3%となった。