ニュース 社会 作成日:2019年3月19日_記事番号:T00082538
桃園国際空港で18日未明、言い争いをしていた夫婦の夫が、吹き抜け部分に突き出した3~4階の階段の踊り場から妻を抱き上げて投げ落とした。その後すぐ、夫自身も飛び降りた。幸い2人とも命に別条はなかったが、目撃者は多く、空の玄関口でのあきれた乱行に驚きが広がった。
夫(中)に対し、妻の両親は「命に関わる夫婦げんかをする男など許せない」と憤っている(18日=中央社)
台湾系カナダ人の妻(33)と中国系米国人の夫(32)は結婚後、米国で暮らしていたが、夫が失業し、2カ月前から台湾の妻の実家に身を寄せていた。17日夜、子供の就学問題や生活上のささいなことからい言い争いとなり、腹を立てた夫は「もう米国に帰る」とパスポートを手に桃園空港に向かった。夫の家出を止めようと、妻も空港まで追い掛けた。
夫婦は桃園空港第2ターミナル4階のフードコートでけんかを再開。日付が変わった18日午前0時30分ごろ、妻が下の階に向かおうとエレベーターのボタンを押すと、夫が行かせまいと邪魔したため、妻は近くのらせん階段を降り始め、夫も後を追った。
この階段は、ターミナルの吹き抜け部分に張り出すように設置されていた。夫は4階と3階の間にある踊り場で突然妻を抱きかかえ、「お姫様抱っこ」の状態のまま、階下に投げ落とした。そして何を思ったのか、わずか数秒後に夫自身も飛び降りた。
施設内に響きわたった妻の叫び声や、落下の衝撃音を耳にし、航空警察官や警備員が駆け付けたところ、踊り場から約11メートル下の1階エスカレーターとガラス壁の間の約60センチメートルの隙間に、夫が妻の体に覆いかぶさるように倒れていた。
病院に搬送された妻は頭部から出血し、下顎が骨折、意識不明の状態だったが、18日正午ごろに意識を回復した。夫は肋骨(ろっこつ)を折り、気胸の症状が見られたが、命に別条はなかった。夫は当初、警察の取り調べに対し「私は米国人だ。トランプが助けてくれる」などと声を荒らげた。その後、冷静さを取り戻すと「怒りに我(われ)を忘れて妻を投げ落としたが、すぐに後悔して自分も飛び降りた」と説明した。警察は夫を殺人未遂の疑いで送検した。
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