ニュース 医薬 作成日:2019年3月21日_記事番号:T00082578
米製薬大手メルク・アンド・カンパニーはこのほど、抗生物質の「チエナム(泰寧)注射液500ミリグラム」の台湾市場への供給を4月1日から中止すると代理店に通知した。全民健康保険による薬価引き下げで採算が合わなくなったことが理由だ。21日付自由時報が伝えた。
製薬工業同業公会(TPMA)の蘇東茂理事長は、製薬会社にとって、コスト上昇と薬価引き下げのダブルパンチだと指摘した(20日=中央社)
ただ、メルクは20日、供給契約を結んでいる医療機関には契約満了まで供給を行うとの補足説明を行った。
衛生福利部中央健康保険署(衛福部健保署)によると、チエナムにはジェネリック医薬品(後発医薬品)が12種類あり、チエナムの薬価は健保発足当初の955台湾元(約3,400円)から今年4月には332元まで引き下げられる。
台湾では米製薬大手イーライリリーが抗うつ剤「プロザック(百憂解)」の台湾市場への供給を4月から中止することを決めたばかりだ。製薬業界からは薬価がさらに引き下げられれば、地場メーカーも立ち行かなくなると懸念を表明している。
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