ニュース 商業・サービス 作成日:2019年3月22日_記事番号:T00082595
老爺酒店集団(ホテルロイヤルグループ)は21日、台北市南港区にデザイナーズホテル「南港老爺行旅(ザ・プレイス南港)」をグランドオープンした。同日には英インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)傘下のキンプトン、天成飯店集団(コスモスホテルグループ)も新ホテルを開業させており、台湾・海外業者によるホテル業界の競争はますます激しさを増している。22日付経済日報などが報じた。
ザ・プレイス南港。著名な照明デザイナー、袁宗南氏が手掛けた美しい照明が建物を包む(同館フェイスブックより)
ザ・プレイス南港は、ホテルロイヤルグループの台湾11軒目のホテルで、客室数は179室。オランダのデザイナーチーム「Mecanoo」によるインテリア設計で、120人を収容可能な多目的会議室、ジムなどを設けた他、イタリアンレストラン「ソフト・キッチン」、茶軽食「不二堂(Ateliea Tea)」が入居した。ホテルロイヤルグループ初のセルフチェックイン機も導入した。
ザ・プレイス南港は、台北南港展覧館や南港軟体工業園区(南港ソフトウエアパーク)に近く、毎年多数開かれる展覧会に出店する業者やバイヤーなど、海外のビジネス客をメインターゲットにする。3月1日からのプレオープンでは、工作機械の見本市「台北国際工具機展(台北インターナショナル・マシン・ツール・ショー、TIMTOS)」開催期間中の宿泊稼働率が7割に達した。月末にかけても、スマートシティー推進サミット「智慧城市論壇展覧(スマートシティー・サミット&エキスポ、SCSE)」、自転車関連の見本市「台北国際自行車展覧会」開催で、期間中の平均客室単価は4,500台湾元(約1万6,200円)、客室稼働率9割以上で、満室の日も出ている。
ザ・プレイス南港の廖年祈董事長は、ブランドが培ってきた卓越したサービスを基礎に、南港地区でのビジネス活動や小旅行の需要に対応していくと述べた。サービス品質を重視し、当面は新たな拠点への展開はしない方針だ。海外事業では、ベトナムへの投資拡大を検討している。
ホテルロイヤルグループの沈方正執行長(右2)は、ザ・プレイス南港はビジネス客7割、個人旅行客3割との見通しを示した(21日=中央社)
アジア初のキンプトン
一方、IHGは21日、高級ホテルブランド「金普頓大安酒店(キンプトン大安ホテル)」を、台北市大安区にグランドオープンした。客室数は129室で、キンプトンにとって初のアジア進出だ。遠東そごうの台北店復興館・忠孝館・敦化館など繁華街に近く、交通の利便性も高い地区にありながら、路地を数本入った立地で、喧騒(けんそう)から離れた静けさと、落ち着きのある「都市の箱舟」を目指した。
キンプトンは、▽晶華酒店(リージェントホテル)▽英迪格酒店(ホテルインディゴ)▽智選仮日飯店(ホリデイ・イン・エクスプレス)──に続き、IHGが台湾で展開する4つ目のブランド。台湾での拠点数は7カ所に拡大した。
IHGの王藺・大中華地区首席営銷官は、台湾のホテル数は多いと言わるが、キンプトンのような個性的でデザイン性のあるプレミアムクラスのホテルは消費者の受け入れ度が高く、さらなる成長余地があると述べた。
IHGは、今後もホテル網を拡大させる方針で、今年下半期には、台北市中山区大直地区でホテルインディゴのオープンを予定する他、先日着工した台中市の高級ホテル「勤美洲際大飯店」は、2021年の開業を目指す。また、IHGが2月に傘下に収めた「シックスセンシズ・ホテル・リゾート・スパ」は、温泉地の台東県知本でリゾートホテル建設を計画している。同地には、ホテルロイヤルグループの「知本老爺酒店(ホテルロイヤル知本)」があり、新たな競争相手となりそうだ。
コスモスホテルグループは21日、花蓮県に瑞穂春天国際観光酒店(グランドコスモスリゾート瑞穂)をグランドオープンした。ウオーターパークをテーマにした高級リゾートで、客室数は198室だ。
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