ニュース 電子 作成日:2019年3月25日_記事番号:T00082626
半導体製造装置向け部品メーカー、家登精密工業(Gudengプレシジョン・インダストリアル)のマスク容器(レチクルSMIFポッド)に特許を侵害されたとして、米インテグリスが2015年に台湾で起こした訴訟で、一審の智慧財産法院(知的財産裁判所)は22日、インテグリス勝訴の判決を下し、家登精密に賠償金9億8,000万台湾元(約35億円)の支払いを命じた。家登精密は控訴すると表明した。25日付経済日報が報じた。
家登精密の邱銘乾董事長は、業績への影響はないと説明。また、今後は顧客の認証を取得して新設計の製品を出荷するため、顧客の権益にも影響を与えないと強調した。
家登精密とインテグリスは共にファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)のサプライヤーだ。家登精密は18年には極端紫外線(EUV)ポッドがオランダの半導体製造装置大手、ASMLの認証を取得するなどインテグリスの地位を脅かしている。
業界関係者は、インテグリスは特許訴訟を仕掛けることで、家登精密に対しEUVポッド事業の売却を迫る狙いがあったと指摘。インテグリスが今後、家登精密に対し、再度より安い価格で買収を持ち掛ける可能性があると予測した。
インテグリスは08年に家登精密に買収を提案したことがある。
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