ニュース 政治 作成日:2019年3月25日_記事番号:T00082642
香港とマカオを訪問した韓国瑜高雄市長が現地の中国中央人民政府聯絡弁公室(中聯弁)のトップと相次いで接触していたことが分かり、自治体外交の域を超え、中国政府との政治的接触を急いだとの批判を浴びている。
香港の農水産品輸入市場で、台湾のシェアを10%に高めたいと話す韓市長。台湾の「時の人」の訪問は現地でも高い注目を浴びた(22日=中央社)
24日付自由時報によると、韓市長は香港中聯弁の王志民主任、マカオ中聯弁の傅自応主任と相次いでひそかに会談した。
大陸委員会(陸委会)は「中聯弁の訪問日程は高雄市政府が事前には組み込んでおらず、公表されてもいなかったため、外部のさまざまな臆測を呼んだ」とし、高雄市政府に速やかな説明を求めた。
これに対し韓市長は「王主任とは香港と高雄の未来について話したが、台湾の未来については話していない」とし、陸委会の指摘に対しては、「何を懸念しているのか。私が高雄を売り渡そうとしているとでも言うのか」と反論した。
しかし、今回の中聯弁との接触は、韓市長が「一国二制度」を黙認するかのような態度と受け止められ、懸念の声が相次いだ。陸委会は「地方首長が香港・マカオや中国の政府関係者と接触することに禁止規定はないが、極めてデリケートな政治的行為であり、公開透明である必要がある」とくぎを刺した。
韓市長は26日、福建省廈門(アモイ)市で中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の劉結一主任と会談する予定だが、陸委会には高雄市政府からの説明がないという。
34億元相当の輸出契約
韓市長は香港で農産物の輸出契約7件、覚書1件に調印した。期間1~4年で総額は26億7,000万台湾元(約95億円)。マカオでも7億3,000万元相当の農産物輸出契約を結んだ。香港・マカオで合計34億元の契約を結んだことになる。
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