ニュース 社会 作成日:2019年3月25日_記事番号:T00082646
台北市大安区復興南路二段の都市交通システム(MRT)大安駅から科技大楼駅までの区間は、かつて「清粥(おかゆ)」を売る店が立ち並ぶ「おかゆ街」として知られたが、現在、営業を続けているのはわずか2店に減少。「おかゆ街」の看板は過去のものとなった。
復興南路のおかゆ街は30年ほど前の全盛期、6店以上のおかゆ店が立ち並び、しかも24時間営業だったことから、特に夜、夜食を食べにやってくる客や、近くで酒を飲んだ後、深夜に「シメ」としておかゆを食べようとやってくる客でにぎわった。
こうした店では、カウンターの前に簡単な漬物から炒めもの、肉料理など、おかゆのおかずが100種類以上ずらりと並び、深夜にもかかわらず客が常に列を作った。おかゆ街全体で座席数は約100席に上ったが、満席となることも珍しくなかったようだ。
しかし、おかゆ街の近隣に位置する「東区商圏」(忠孝東路四段の復興南路交差点~光復南路交差点)の衰退、ナイトクラブなどに対する取り締まりの強化、消費習慣の変化、周辺の再開発などに影響を受けて客が徐々に減った結果、おかゆ店は1店、また1店と閉店していき、近年では「無名子清粥小菜」とその隣の「小李子清粥小菜」、および「一流清粥小菜」の3店のみが営業を続けていた。
ところがこのほど、「おかゆ街の元祖」ともされ、40年以上の歴史を持つ「無名子」が昨年いっぱいでひっそりと閉店していたことが判明。周辺商店によると、「小李子」と「無名子」は価格に大きな違いはないものの、連日大勢の客でにぎわう「小李子」に対し、「無名子」にはほとんど客の姿を見掛けなかったそうで、深刻な業績悪化が閉店理由のようだ。
かつてのおかゆ街のにぎわいを知る元常連客からは閉店を惜しむ声も上がっているが、時代の流れに伴って街の姿が変貌していくことは避けられないのだろう。
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