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中国産トコブシ流入、産地価格が暴落


ニュース 農林水産 作成日:2019年3月26日_記事番号:T00082665

中国産トコブシ流入、産地価格が暴落

 安い中国産トコブシ(九孔)の市場流入で、台湾の出荷量のうち9割を占める養殖の産地、貢寮(新北市)のトコブシ価格は今年、1台斤(600グラム)当たり400台湾元から300元(約1,070円)に暴落した。約12万台斤が売れ残っており、生産組合の新北市鮑魚生産合作社は、政府に輸入割り当て(クオータ)規制などの措置を求めている。26日付自由時報などが報じた。

/date/2019/03/26/14abalone_2.jpg貢寮の養殖池では、既に売れ残った多くのトコブシが死んでしまった(25日=中央社)

 新北市鮑魚生産合作社によると、トコブシは気候が変化し死亡率が上がる清明節(2019年は4月5日)前後に年度の生産末期を迎えるが、中国政府は輸出税補助を引き上げ、出荷を奨励していると指摘した。

 財政部関務署の統計によると、18年に中国から輸入されたトコブシは204万台斤で、前年比21台斤増加した。これに対し、台湾のトコブシ年産量は30万台斤と約7分の1にすぎない。

 経済部国際貿易局(国貿局)と行政院農業委員会(農委会)漁業署は、既に規制措置の検討に入った。新北市政府漁業処は、最盛期の11月~翌年2月の輸入規制を求めている。