ニュース 政治 作成日:2019年3月26日_記事番号:T00082669
韓国瑜高雄市長は25日、中国・深圳市で中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の劉結一主任と会見し、中台による「1992年の共通認識(92共識)」への支持を重ねて表明した。台湾政界では韓市長が中国側と政治的色彩が濃い会談に及んだことに批判の声が上がっている。26日付聯合報が伝えた。
韓市長(左)は劉主任(右)と会見した際、中国の都市との交流を強化し、経済分野の協力を広げたいと語った(25日=中央社)
会談で韓市長は「自分は92共識を強く支持している。これは海峡両岸による往来の重要な支柱だ」と強調。劉主任は「韓市長の訪問は多くの成果を上げ、高雄の人々に実質的な利益をもたらす。両岸が一家族であることの具体的な表れだ」と評した。
これに対し、蔡英文政権は強い不満を抱いている。韓市長が劉主任に先立ち、香港・マカオの中国中央人民政府聯絡弁公室(中聯弁)の王志民主任と会談したことについて蔡総統は、「とても厳しく受け止めている。大陸委員会(陸委会)に法律で管理できないか検討を要請した」と述べた。
蔡総統はまた、「韓市長は選挙の際、中華民国を大変気にかけていたと記憶している。この機に中華民国台湾は主権が独立した国家であり、台湾の国際参加空間に圧力をかけないよう申し入れてもらいたい」とくぎを刺した。
陸委会は、韓市長が台湾に戻ってから1カ月以内に視察報告または訪問報告を提出し、内政部による審査を受けるよう求めた。
一方の韓市長は劉主任と会談後の記者会見で、「蔡氏が外国(太平洋諸国)訪問中に自分のことを忘れずにいてくれることに感謝する。蔡氏の訪問は外交面、高雄市の訪問団は輸出面で努力しているもので、性質が異なる」などと批判をかわした。
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