ニュース 商業・サービス 作成日:2019年3月28日_記事番号:T00082698
三井不動産の複合商業施設、ららぽーとが台中市中心部に進出する。台湾鉄路(台鉄)台中駅近くに2023年開業予定で、同市初の本格的なリージョナル型ショッピングセンター(SC)となる。昨年12月にオープンした三井アウトレットパーク(MOP)台中港(台中市梧棲区)に続き、中部エリアでの出店拡大を図る。
ららぽーと台中の完成予定図。周辺の自然と歴史を感じられる景観と共に、台中駅南側の街づくりの核となる役割を果たす(三井不動産リリースより)
三井不動産は27日、ららぽーと台中を台中駅南側の市街地にある湖浜生態園区で開発すると発表した。台中駅から徒歩6分の位置だ。三井不動産は、5キロメートル圏内に約100万人、車で30分圏内には約224万人が居住しており、近隣の彰化県や苗栗県などからの来店や、台中市を訪れる観光客の利用も期待できると指摘した。
三井不動産は同日、ららぽーと台中のプロジェクト会社、三中東区啦啦宝都を通じ、用地を保有する台湾糖業(台糖)と地上権設定契約を締結した。敷地面積4万3,000平方メートルで、道路を挟みC街区、E街区に分かれている。
C街区には地下1階、地上7階(店舗はうち1~5階)、E街区は地上4階(店舗は1~3階)と、2棟の商業施設を建設する。延べ床面積はC・E街区合わせて18万4,000平方メートルで、店舗面積は6万7,000平方メートル。約250店舗規模で、日系や海外のファッションブランドや飲食店、エンターテインメント施設などが入居する計画だ。20年に着工予定で、投資額は100億台湾元(約360億円)近くに上るとみられる。
工商時報の報道によると、三井不動産の船岡昭彦常務執行役員は契約式典で、ららぽーと台中はライフスタイル、ファッション、飲食、親子向けのサービスなどを提供し、消費者が長時間滞在できる施設になると説明。また、約2,500件の雇用機会を創出するとの見通しを示した。
全土で5カ所に
三井不動産は、ららぽーとの台湾1号店となる「ららぽーと台湾南港」(仮称、台北市南港区)を21年に開業予定だ。ららぽーと台中は2号店となる。同社は今後、台北市、台中市を軸にららぽーと事業のさらなる拡大を目指す。
三井アウトレットパーク台湾林口(新北市林口区)、台中港、開発中の台南市帰仁区の三井アウトレットパーク台南を含めると、台湾全土での商業施設は5カ所に拡大する。
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