ニュース 政治 作成日:2019年3月29日_記事番号:T00082743
韓国瑜高雄市長が香港、マカオ、中国アモイ市を訪問し、香港とマカオで中国中央人民政府聯絡弁公室(中聯弁)の主任と会談したことが論議を呼んでいることについて、台湾大陸委員会(陸委会)の陳明通主任委員は28日、「韓氏が無知だったか故意だったかにかかわらず懸念される。韓氏を国家指導者に担ぐ動きがあり、そうなれば国家は累卵の危うさにさらされる」と警戒感を示した。その上で、今回の韓市長の訪中を「北京(中国政府)が周到に設計した『一国二制度台湾プラン』の旅」だったと位置付けた。29日付自由時報が報じた。
訪中日程を終えて高雄国際空港に到着した韓市長(中)。「市長のどこに台湾を売る権限があるのか」と批判に反論した(28日=中央社)
陳主任委員は「一国二制度は香港で実施されてから20年もたたずに完全に変質した。背後で操ったのが中聯弁で、中聯弁は太上皇のような存在だ」とした上で、台北市長在任中の馬英九前総統、盧秀燕台中市長も香港で中聯弁を訪れなかったのに、韓市長だけが訪れたことは警戒心を欠くとした。
陳主任委員は「韓市長のスケジュールは周到に設計されたものであり、相手方(中国)は韓市長が中聯弁を訪れた後、台湾社会で生き延びられるかを試している」とし、韓流(韓国瑜ブーム)が高まる中、韓市長の行動が台湾社会に受け入れられるかどうかを大胆に試しているものだとの認識を示した。
28日に高雄市に戻った韓市長は、小港空港で「売台賊」などと罵声を浴び、小競り合いが起きる場面もあった。韓市長は同日夜、フェイスブック(FB)に「自分は野菜売りであり、小紅帽(共産主義者の帽子)をかぶせないでもらいたい。笑顔は売るが身売りはしない。商品は売るが、台湾は売り渡さない」と強調した。
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