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CMMT董事改選、イノラックスが候補擁立


ニュース 電子 作成日:2019年4月1日_記事番号:T00082754

CMMT董事改選、イノラックスが候補擁立

 経営混乱が続く液晶パネル用偏光板大手、誠美材料科技(CMMT、旧奇美材料)は4月26日に臨時株主総会を開き、董事改選(董事4人、独立董事3人)を行う。大株主の液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)は5年前にCMMTへの董事派遣を取りやめたが、今回の改選では董事2人、独立董事2人の候補を立て、経営陣への復帰を目指す。1日付経済日報が伝えた。

 CMMTでは1月中旬に葉美麗副董事長が独自に董事会を招集して、何昭陽董事長の解任を決議。それに対抗する何氏が法的措置を通じ、董事長職に復帰するなど経営混乱が続いていた。

 騒動の発端となった葉副董事長は董事会から退くとともに、イノラックスの経営参加を全面的に支持する意向を示した。一方で現経営陣は7人の候補を擁立した。

 イノラックスは董事候補に同社の楊弘文副総経理ら2人、独立董事に啓耀光電(GIOオプトエレクトロニクス)の劉玄達総経理ら2人を擁立した。イノラックスは31日、「候補擁立は当社の川上サプライチェーン安定を図ることが狙いだ。CMMTの董事会と経営陣は意見を集約し、会社の未来のために共に努力してもらいたい」とコメントした。

 イノラックスの楊柱群総経理は「過去数年は無言の投資者だったが、CMMTの董事長争いは会社、株主、従業員にとっていずれも不利な局面を生んだ。CMMTの董事会参加によって経営の正常化を助け、パネル産業の供給に不安が生じないようにしたい」と述べた。