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新北市の新住所プレート、批判受けてデザイン変更


ニュース 社会 作成日:2019年4月1日_記事番号:T00082777

新北市の新住所プレート、批判受けてデザイン変更

 台湾では住宅やビルの壁、柱など至るところにその地の住所を示すプレート「門牌」が掲げられているが、その門牌の全面交換を決めた新北市政府は3月27日、新たなプレートの実物を発表した。しかしそのプレートのデザインに対し市民から「原案と異なる」、「分かりにくい」、「配色が奇妙」など批判的な声が噴出。これを受けて市政府は配色を一部変更することを決めた。

/date/2019/04/01/18kakomi_2.jpg赤紫の数字は、従来の緑一色よりも目立つが、市民には評価されなかった(中央社)

 現在使用されている新北市の門牌は1996年から交換されておらず、2010年に旧台北県から直轄市に昇格し、現在の市名に改称された際も、従来「市」と表示されていた部分に「区」のシールを張り、継続して使用し続けていた。

 そうした理由もあり、昨年、全面交換が決まり、新デザインの公募とコンテストが実施された。そして3カ月にわたるインターネット投票の結果、デザイナーの陳文順氏と大学生の息子が共同で考案した薄い緑色を基調とした作品が1位に選ばれ、採用されることとなった。

 しかしこのほど発表されたプレートは、「薄い緑」だったはずの基調色が「薄い青」に変更されており、さらに番地を表す数字は奇数が「赤紫」、偶数が「オレンジ」と、当初の設定にはなかった変更が加えられていた。

 このデザインに対し、ネットユーザーなどからは「基調色が薄いため、通りの名称が判別しづらい」、「多くの市民は薄い青に赤紫やオレンジの配色を奇妙で醜いと感じる」、「赤紫、オレンジは遠目に色合いが似ている。色覚テストのつもりか」などと否定的な意見が噴出。同案に投票した市民からは「だまされた」との声も上がった。さらに「緑」は民進党、「青」は国民党の政党カラーであり、現在の侯友宜新北市長は国民党所属のため、「青に赤紫の配色は、表面は国民党で中身は共産党と暗示しているのか」との皮肉も聞かれた。

 こうした事態を受けて市政府は30日に記者会見を開き、番地の赤紫とオレンジ使用を中止し、薄い青とすると発表。ただ基調色については発表通り薄い青のままとすると表明した。会見に同席したデザイナーの陳氏は、基調色が変わったとの指摘について、「もともと政治色を避けるため、青と緑を混ぜた薄い青を採用し、メールでデザインを送付したが、コンテスト主催者がプリンターで印刷した際に緑色が強くなったため、勘違いされた」と説明した。

 中止が決定したデザインの新プレートは既に7,000枚近くが製作済みで約50万台湾元(約180万円)の費用が無駄になるという。