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時短営業のコンビニ、強盗の標的に


ニュース 社会 作成日:2019年4月2日_記事番号:T00082801

時短営業のコンビニ、強盗の標的に

 24時間営業や休日営業をしていないコンビニエンスストアでは、閉店中も金庫やレジ、現金自動預払機(ATM)に現金が保管されたままとなっており、窃盗グループの新たなターゲットと化している。

/date/2019/04/02/20xinzhu_2.jpg新竹県政府の監視カメラ映像。警察によると、犯人グループは29日に下見をしていた(1日=中央社)

 桃園市新屋区のコンビニは、もともと辺ぴな場所にあった上、最近、24時間営業を取りやめたことから深夜はほとんど人や車の通りがなくなっていた。そんな状況に目を付けたのか、先月30日午前3時前、4人組の窃盗グループが窓を割って同店に侵入した。

 監視カメラの映像によると、犯人は店内に設置されていた重さ300キログラムのATMを運び出し、乗ってきた乗用車に鎖でつなぎ、引きずりながら発車。1キロメートルほど進んだところで、あらかじめ用意していたトラックにATMを積み替えて逃走した。ATMの中には120万台湾元(約430万円)余りが保管されていた。

 同店には警備会社に通じる警報が設置されていたが、犯行に要した時間はわずか10分で、警備員が駆け付けた時、犯人の姿は影も形もなかったという。

 翌31日の日曜日には、新竹県政府庁舎内に位置し、休日は営業しないコンビニで窃盗事件が発生した。同店は庁舎吹き抜け部分の1階にあり、天井部分は屋根がなくむき出しの状態となっている。犯人はその構造を悪用し、ロープを使って2階から店内に侵入。レジの現金と金庫を奪って逃走した。被害総額は11万元ほどだという。

 通報を受けた警察は2件の窃盗事件を同一グループの犯行と判断。31日午後、犯人の1人とみられる38歳の男を逮捕した。男は容疑を否認したものの、着用していた靴とコンビニ内に残された足跡が一致したことなどから犯人と断定し、事件に使用したとみられる車や盗んだとみられる現金約24万元を押収した。他の共犯者3人についても行方を追っている。

 コスト削減のために営業時間を短縮しても、窃盗被害に遭えば台無しになる。深夜営業中はもちろん、休業時間の防犯にも万全を期してほしいものだ。