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中小タイヤメーカー、材料高騰で淘汰の波


ニュース その他製造 作成日:2008年6月20日_記事番号:T00008282

中小タイヤメーカー、材料高騰で淘汰の波


 20日工商時報によると、中国の江蘇省無錫や山東省、天津、瀋陽などに進出した台湾の中小タイヤメーカーが、価格高騰によって原材料を調達できず、生産休止や工場閉鎖などに追い込まれている。

 これについて正新橡膠工業の陳栄華総経理は、タイヤの原材料供給が逼迫(ひっぱく)する中、大手の調達によって小規模メーカーまで供給が回らず、減産・生産停止で市場からの撤退を余儀なくされていると説明した。 

 また、供給逼迫で材料メーカーが、特定のオファー価格に基づく取引期間を従来の半年~1年から3カ月に短縮し、かつ現金取引を求めるようになっている。このため、正新のほか、華豊橡膠工業(DURO)や建大工業の大手3社すら、「材料調達は現金で、販売は手形受け取りで」という状態を強いられており、資金圧力が強まっている。

 張瀛洲華豊董事長は、以前は一定の長さのあった製品受注価格の適用期間を、1カ月ごとに短縮したことを明らかにした。今月は今月の価格、来月は新たに顧客と協議するというもので、経営リスクの低下を狙った措置と説明している。