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NCCの詹婷怡主委辞任、フェイクニュース問題で


ニュース 政治 作成日:2019年4月3日_記事番号:T00082826

NCCの詹婷怡主委辞任、フェイクニュース問題で

 放送・通信行政を担当する国家通訊伝播委員会(NCC)の詹婷怡主任委員が3月28日に辞表を提出し、蘇貞昌行政院長が2日受理した。詹氏はフェイクニュース問題への対応が不十分だとして世論の批判を浴びていた。3日付自由時報が伝えた。

 詹氏の辞任は当初、3日に発表される予定だったが、事前に情報が漏れたため、詹氏自身が辞表提出の事実をフェイスブック(FB)で公表した。主任委員の職務は当面、翁柏宗副主任委員が代行する。

 詹氏の在任中には、「蔡英文総統が水害被災地を装甲車で視察した」「台風で閉鎖された関西国際空港から利用客を脱出させるため、中国大使館だけがバスを派遣した」「農家が売れ残ったブンタン(ザボン)200万トンをダムに捨てた」といった誤報が相次ぎ、NCCは「フェイクニュースを放置した」との批判にさらされていた。

 詹氏は辞任声明で「民主化の進展とデジタル化には一人一人の意識覚醒と一層の努力が必要だ」などと述べたが、フェイクニュース問題には触れなかった。

 詹氏は弁護士出身で、2016年からNCC主任委員を務め、任期は20年8月までだった。