ニュース 政治 作成日:2019年4月3日_記事番号:T00082828
昨年7月まで法務部長を務めた邱太三・総統府国家安全会議(国安会)首席諮問委員が検察官の捜査に不当な圧力をかけていた疑惑が浮上し、邱氏は2日、首席諮問委員を辞任した。3日付蘋果日報が伝えた。
問題の発端は、桃園地方検察署の彭坤業検察長が医師による5億台湾元(約18億円)の脱税事件に関連し、担当検察官に被告と被疑事実の認否について交渉を行うよう指示したとして更迭されたことだった。蘋果日報(電子版)は2日、台湾高等検察署(高検署)による調査の結果、邱氏が今年3月、背後で彭検察長に働き掛けを行っていたことが判明したとスクープ報道した。
高検署も報道を受け、彭検察長が当時、邱氏の請託を受けていたとする捜査結果を公表した。彭氏は邱氏が法務部長在任中に桃園地方検察署の検察長に抜てきした人物だった。
邱氏は「総統に既に報告した。国安会の運営に影響を与えないように、辞任して事情聴取を受けたい」との声明を出した。邱氏は蔡英文総統の重要な側近で、スピード辞任は政権へのダメージを最小限に抑える狙いがあるとみられる。
ただ、邱氏は「高検署の捜査結果報告は事実認定に誤りがあり、誤った判断につながった」として、事件当事者との対質尋問で真相を解明するよう求めている。
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