ニュース 社会 作成日:2019年4月3日_記事番号:T00082830
先ごろ中国、香港、マカオを訪問した韓国瑜高雄市長は、劉結一・国務院台湾事務弁公室(国台弁)主任や林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官と面会、一国二制度の執行機関とも称される中央人民政府聯絡弁公室(中聯弁)を訪問するなど、中国側から高い期待と注目を集めていることがクローズアップされた。これを不快に感じた高雄市旗山区の老舗アイスクリーム店が、フェイスブック(FB)に「商売がうまくいかないことよりも、統治される方を選ぶのか」などと韓市長を批判する文章を投稿したところ、反響を呼び、店に行列ができるほどの人気となった。
「常美冰店」は一躍、台湾で最も有名なアイスクリーム店となった(30日=中央社)
投稿したのは1945年創業のアイスクリーム店「常美冰店」の3代目店主。「高雄の小さな店の店主にすぎないが、中国人になりたいとは思わない。中国の高官に拝謁(はいえつ)して喜んでいるような人間が市長だなんて、高雄の店主として残念だ」と韓市長を批判した。
この投稿に対して、韓市長の支持者とみられるネットユーザーからは、同店にはもう行かないとのコメントが寄せられたが、店主は「まともな頭の人間なら、商売にならないか、中華人民共和国に統治されるか、どちらを選ぶべきか分かるだろう」と応戦した。
高雄市の経済発展をスローガンに時の人となった韓市長を批判した投稿には、「売り上げに響くのではないか」と心配する声もあったが、「この店のアイスを注文しまくって店主を忙殺してやろう」など賛同のコメントが次々に書き込まれた。常美冰店はもともと人気店だったが、投稿翌日の日曜日には店主を応援しようと多くの市民が殺到。50メートル近く、食べるまでに30分かかるほどの列ができた。ひいき客の男性は「あれだけ台湾のアイデンティティーに溢(あふ)れた投稿を見せられたら、応援に来ないわけにはいかない」と話した。
この現象に韓市長は「これからも中華民国を支持する立場に変わりはないことを理解してほしい」と店主に呼び掛け、「今後も良いアイスを提供し、稼いでほしい。それ以外に言うことはない」とコメントした。
なお、高雄では7日の日曜日に、市民運動グループ「台湾公民陣線」の呼び掛けで「一国二制度」に反対するデモ活動が行われる。常美冰店は参加者に差し入れとして300本のアイスキャンディーを振る舞うそうだ。
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