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記事番号:T00082834
2019年4月8日15:44
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Gogoro、大容量バッテリー生産へ

 電動バイク最大手、睿能創意(Gogoro台湾)の陸学森(ホレイス・ルーク)執行長は3日、台湾初となる大容量「21700」規格のリチウムイオン電池セルを採用したバッテリー組み立てラインを設置すると発表した。第2四半期にも市場に投入する。将来はバッテリーセルの台湾生産を目指し、世界市場への輸出も視野に入れる。4日付工商時報などが報じた。

/date/2019/04/08/00top_2.jpg陸執行長(中)。「21700」規格のバッテリーは、米テスラモーターズが既に採用しており、Gogoroの技術的優位性を示している(3日=中央社)

 新ラインは桃園市の亀山工場に設置。同社3本目のバッテリー組み立てラインで、スマート製造を導入する。投資額は3億3,000万台湾元(約12億円)、年産能力は40万個。

 Gogoroはこれまで、リチウムイオン電池セルをパナソニックからの供給に頼ってきた。新ラインでは、当初はパナソニックから調達するが、海外のセカンドサプライヤーの活用、Gogoroから技術移転を受けた台湾メーカーからの調達も計画する。陸執行長はこの他、古くなったバッテリーのリサイクル技術の開発でも、台湾メーカーと協力していくと説明した。

 一方、同社は今年、台湾でのバッテリー交換ステーション数を1,000カ所から1,500カ所に拡大する予定だ。バッテリー組み立てラインを含めた今年の設備投資額は、合わせて58億元を予定する。

輸出商機、7千億元

 陸執行長は同日、台湾の川上~川下メーカーを結集して、世界で年間6,000万台とされる電動バイク商機の獲得を目指すと述べた。台湾は▽部品▽製品▽販路▽電池交換ステーション──に至るまで完璧なサプライチェーンを有し、日本の3~5年先を走っていると指摘。▽ベトナム▽インド▽中国──など多くの国が電動バイク発展を目指す中、輸出市場への進出で、Gogoroサプライヤーの9割以上を占める台湾サプライヤーの関連商機は7,000億元に達するとの見方を示した。

航続距離、1.5倍に

 新規格のバッテリー投入について陸執行長は、電動バイクの航続距離が170キロメートルへと、従来の110キロから大幅に改善すると説明した。容量は1.7キロワット時(kWh)へと従来比27%増加し、同業他社の約2.7倍となる。順次交換を進め、年内に新規格バッテリーの割合が20~30%に達する見通しだ。

 新規格バッテリーの生産開始後、従来の「18650」規格バッテリー用生産ラインは停止し、将来は他用途への転換を予定する。

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 Gogoroの台湾市場での累積販売台数は、14万5,000台に達した。台湾のバイク保有台数約1,386万台に対し、電動バイクは約20万台と1.4%にすぎず、伸びしろが大きい。今年下半期以降、▽ヤマハ発動機▽「PGO」ブランドの摩特動力工業(MPI)▽宏佳騰動力科技(AEONモーター)──がGogoroのバッテリー交換システムを採用したバイクを発売する予定で、バッテリー需要のさらなる拡大が見込まれている。

【図】

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