ニュース 石油・化学 作成日:2019年4月8日_記事番号:T00082846
7日午後2時5分ごろ、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)にある台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の芳香族炭化水素(AH)第3プラントで火災が発生した。雲林県政府は空気汚染防制法(大気汚染防止法)に基づき罰金500万台湾元(約1,800万円)を科すとともに、同プラントの操業停止を命じた。8日付工商時報などが報じた。
午後4時過ぎに鎮火し、けが人はなかった(雲林県政府リリースより)
出火原因は液化天然ガス(LPG)パイプラインから気体が漏れ爆発、発火したこととみられる。気体に毒性はなかった。
台プラ六軽麦寮管理部の陳文仰副総経理は、パイプラインの修理が完了後、再稼働を申請すると説明した。
台化は台湾最大、世界7番目に大きいAH一貫メーカー。第3プラントは、ベンゼン、トルエン、キシレン(PX)などを生産している。年産能力は156万2,000トンで、台化のAH事業全体の半分を占める。
同プラントで生産するベンゼン、キシレンは台化のスチレンモノマー(SM)、高純度テレフタル酸(PTA)の生産用および他社に供給している。需要期の第2四半期に入ってからキシレン、SM、PTAの価格は上昇しており、同プラントの操業停止が長引けば、アジア市場での価格高騰につながる他、台化の業績への影響も懸念される。
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