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総統選予想の賭博サイト、候補者に郭台銘氏も


ニュース 社会 作成日:2019年4月8日_記事番号:T00082857

総統選予想の賭博サイト、候補者に郭台銘氏も

 来年1月に行われる総統選挙の結果を対象とする賭博サイトがこのほど警察に摘発され、運営者が賭博罪の容疑で逮捕された。総統選挙の立候補者はまだ確定していないが、賭けの対象には各党の有力候補のほか、鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長や中国の習近平国家主席の名も挙がっていた。

/date/2019/04/08/20site_2.jpg警察によると、男は支持する政党はなく、賭け金は単なる「維持費」のつもりだったと供述した(3日=中央社)

 摘発された賭博サイトは、「猜総統、拿奨金」(総統を当てて賞金を手に入れろ)という名称で、ブロックチェーン技術を利用し、賭け金には仮想通貨EOS(イオス)を使用していた。

 賭けの対象となる総統当選者の選択肢には郭董事長や習国家主席の他、▽蔡英文総統(現職、民進党)▽韓国瑜高雄市長(国民党)▽頼清徳前行政院長(民進党)▽朱立倫前新北市長(国民党)▽柯文哲台北市長(無所属)──が含まれていた。

 同サイトを開設した台湾大学資訊工程学系(情報工学部)卒の男(33)は、IT(情報技術)関連会社のエンジニアとしてブロックチェーン関連の業務に就いていたが、3月末に退職。総統選に関する話題が盛り上がっている状況を見て、ブロックチェーン技術を活用した賭博サイトの開設を思い立ち、インターネット掲示板「批踢踢(PTT)」やフェイスブック(FB)、通信アプリを通じて不特定多数のユーザーから賭け金を募っていた。

 男は同サイトの運営を理由に逮捕されるとは考えもせず、警察が自宅を捜査に訪れた際、非常に驚いていたという。開設した賭博サイトの運営期間はわずか5日間で、賭け金を投じたのは数十人にとどまった。

 ちなみに摘発された時点で、蔡総統への賭け金が最も多く、2番手に韓高雄市長が付けていたそうだ。郭董事長を選択肢に加えたことについて男性は「出馬の可能性はあると思う」と語り、習近平国家主席については「話題作りのジョークだった」と述べた。